私が子供を産む「決断」をした瞬間

私は、20代の終わり頃に第一子を出産しました。
今の初産の年齢としては、たいして珍しくない年齢だと思いますが、当時は、やっぱり遅い方だったと思います。仕事に没頭して、仕事がおもしろくなってきた矢先の妊娠でした。

結婚して、もう少しお金をためて、気持ちに余裕が持ててから、ゆっくり考えようと思っていたのに、幸せを運ぶコウノトリは、なかなか気まぐれでした。(笑)

お金もない、仕事もしたい、自分の人生設計もある...正直、とても悩みました。
豆粒ほどのおなかにいる我が子を病院で見せられても、嬉しい気持ちとどうしようと迷う気持ちが半々で、でも年齢的にも30歳までに第一子を産みたいという思いもあり、かなり複雑な心境でした。

当時、学校の教師をしていましたから、育児休暇を取って職場に戻ることは可能でした。一般企業に比べて、その制度は浸透していたと思いますし、バックアップ体制も良かったと思います。

結局、いろいろ悩んだあげく、子供を産む選択をしました。
そして、初めての子供を他人に任せる気にはなれず、臨月まで働いて、あっさり仕事も辞めて育児を楽しむことにしました。堕胎することも選択肢にはありましたが、自分の子供を産める年齢、体力、気力を考えると、私の人生においての子育てに要する時間は、ほんのひとときなんじゃないかと思ったのです。
いつまでも子供も赤ちゃんのままではないし、いつか時期がきたら仕事は、いつでも始められると...

私は、そうして子供を産む決断をしたわけですが、仕事と子供を秤に掛けると、やっぱり子供の存在の方が大きかったのです。
本当は、どちらも秤に掛けるべきではないと思いますし、比べる対象ではないのかもしれません。

でも、共通しているのは、仕事も子供も生き物だということ。
仕事は、自分の考え方、やり方次第で“成長”していくものですし、子供は日に日に目に見えて大きくなり、成長し、育てる喜びを教えてくれます。
子供を産む決断をするにあたって“生きること”の本質、本能的なものをおなかの中で成長している我が子を見ながら、とても感じました。