不妊症の現状について

一般に、避妊していないのに結婚して2年間妊娠しない場合、不妊症とみなされます。
現在、妊娠を望みながら不妊症に悩む夫婦は10組に1組といわれ、その原因としては、近年、女性の社会進出によって晩婚化が進み、さらに妊娠可能な年齢と仕事による充実感を感じられるようになるのが同時期であるために、結果的に気がつくと妊娠や出産を考える年齢が高くなっています。

結婚や子育てよりも自分のライフスタイルを大事にしたいと思う女性が増える反面、晩婚化→少子化→不妊症潜在化という構図も見え隠れします。
一方、「できちゃった結婚」が普通になりつつある10代のカップルに比べ、30代後半で妊娠を考えるカップルの増加といった二極化も一助をなしているようです。

でも残念ながら、医学的には年齢が若いほど妊娠率は高く、卵巣は38歳でガクンと老化が始まり、妊娠は45歳がほぼ限界といわれ、加齢とともに子宮内膜症など不妊症になりやすい病気も増加します。
不妊症の原因は、女性のみ41%、男性のみ24%、 男女両方にあり24%、原因不明11%で、男女両方に不妊症の原因のあるご夫婦が約4組に1組あります。

しかし、女性不妊症の治療は産婦人科で、男性不妊症の治療は泌尿器科で行われており、不妊症の治療方針を決める時に、産婦人科医と泌尿器科医の方針が食い違うケースも多く見られ、治療を受ける側としては、やはり不安が残ります。

最近では、ストレスなど様々な要因により精子数が減少してきており、これからますます男性不妊症の患者数が増加する傾向にあります。しかし、男性不妊症の診断、治療、手術を個人病院レベルで実施できる施設は日本にはごく少数しかないのが現状です。