育児の環境と電磁波?

高圧線と小児白血病の関係や携帯電話の健康への影響など、さまざまに憶測されている電磁波ですが、私は「電磁波」と聞くと、「TVやパソコンなどから出ている電波」だと思っていました。

しかし、それは、たくさんある電磁波のなかのごく一部でしかありません。家庭や職場、電車内や道路などの街なかも含めて、実は私達の周りには何種類もの電磁波が溢れています。

そもそも電磁波というのは、電気と磁気の両方の性質をもつ光速の波のことで、電気が流れるところには必ず電磁波が生まれます。この電磁波は周波数という1秒間に生じる波の数の違いで、放射線、光の仲間、電波というように種類が変わります。
また、周波数が非常に低い電磁波のことを「超低周波」といい、送電線や家庭用の電化製品から発生している電磁波は、これにあたります。

たくさんの種類がある電磁波ですが、空間を移動してゆくメカニズムは同じで、空間を伝わっていく波を作っているのは「電界」と「磁界」と呼ばれるもので、この2つが働き合ってからみ合いながら、電磁波は空間を進んでいます。

私達にとって最も身近なこの2つの電磁波が、体に悪影響を与えるのではないかと心配されているのが社会で問題となっている電磁波の中の「電波」と「超低周波磁界」です。

まず「電波」について一番心配されているのが、今やほとんどの人が持っている携帯電話です。この携帯電話には、電子レンジと同じ仲間であるマイクロ波が使われていて、電子レンジは早くから電磁波の影響が取りざたされ、 シールド技術などによって対策がなされています。しかし、携帯電話は直接頭部に密着させるためにいっそう配慮が必要であると思われるのに、まだ対策が十分とはいえないのが現状です。

もうひとつ心配されているのが、最近ニュースでも耳にするようになった「超低周波」です。
これは、主に送電線や家電製品から出ている、50あるいは60Hzといった周波数の電磁波が生む磁界がある場所、つまり高圧送電線などの周囲では、 子供の白血病の発生率が上がるとのデータが世界各国で報告されています。