日本的ロハス生活

今、日本では、ロハス・カフェやロハス・レストラン、旅行のパッケージツアーやラジオ番組など、ロハスと名のつくものがあちらこちらに出てきて社会現象にもなっています。

最初、ニュースで初めて「ロハス」という言葉を聞いた時、何かの略語だろうとは思ったのですが、前後の言葉から全く何のことかわかりませんでした。(笑)
確か、お中元か何かの贈答品に「ロハス」が取り入れられているといった内容だったと思います。

ロハスが生まれたきっかけのひとつに、日本人の価値観の変化があると思います。
それまで日本人にとってお金が絶対的な価値を占めていましたが、バブルがはじけて、その価値が崩れてしまったため、新しい価値を求めていたところにスローライフが登場しました。
郊外に畑を持って野菜を作ろうというこの思想は、忙しい都市生活者には理想郷でしかなく、限界がありました。そういう中で、ロハスが現れ、受け入れられたのです。

ロハスは、環境のことを考えながら、こだわりをもって生きるライフスタイルのことで、ロハスがエコロジーやスローライフと大きく違うのは、今の自分の生活とのギャップもなく、どんなきっかけからでも今すぐロハスのライフスタイルが送れるということです。
万人に受け入れられやすいライフスタイルということが、人々に広く浸透した理由だと思います。

また、ロハスは、アメリカのマーケティング用語から派生したものですが、ヨガをしたり、身体にいいものを選んで食べるなど、身体の内側や精神面から美しくなろうという考え方です。

まさにこれは東洋思想的発想で、日本のものは、食にしても、住にしてもすべてがロハス的だと言われます。
日本の風呂は、まさに健康増幅に役立っていますし、畳は夏に涼しく、冬は保温効果もあって一年を通して快適な万能床です。

当たり前のことが、とてもありがたい...と思えることがロハスなのだろうと思います。
本当に大切なのは、ただ単に健康や環境に気を使うというだけでなく、こういうありふれた風景や出来事のなかに驚くべき力が働いているということを知り、一人ひとりがその知性や感性を研ぎ澄ませていくことじゃないでしょうか。