食育の範囲は?

何を問題として食育に取り組むかは、取り組む人の問題意識によって違ってくるため、食育とは、非常に幅広い内容を含んでいます。
ただ「食生活指針」の関係、「食の安全」に関することぐらいは、最低限、知っておく方がいいと思います。

食生活指針は、平成12年3月に、当時の文部省、厚生省、農林水産省が共同で策定した指針であり、閣議でその普及を図ることが決められました。その内容は、誰もが食生活の改善に取り組めるように配慮されており、食事を楽しむこととともに、穀類や野菜・果実・豆類、牛乳・乳製品などをバランスよくとり、脂肪や塩分、飲酒を控えるといった内容になっています。

ただ、我が国の食生活指針には、諸外国にはない2つの項目があり、その1つは「食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。」という項目が含まれています。
食文化の多くは、その地域で採れる農産物を食材として利用することで成り立ってきました。地産地消の目的である、その地で生産される農産物は、昔からそこに住む人にとって、体に一番合っているといわれており、それは食料自給率を高め、地球環境の保全にも役立てようという意味がこめられています。

もう1つは、「調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。」です。
世界の食料の現状や環境問題から、買いすぎ、作りすぎに注意し、適量にということと、国産の農産物を大事に使って欲しいという期待が込められています。
食品の安全についてもいろいろな食品の情報を、表示する仕組みが増えてきています。食品を購入するときには、食品に付いている表示のラベルを見て、また生鮮食品にも、産地などの表示がされていますから、ぜひ注意したいものです。