子供の関わりについて

何でもやってあげたい...けど

子供の寝顔を見ていると、なんてかわいいんだろうって思います。
生まれたばかりの赤ちゃんは、特にふわふわしていて背中に天使の羽根でも生えてるんじゃないかと思うほどです。
新米ママは、ちょっと泣くと、つい抱き上げてしまったり、ずっとそばにいてほおずりしたくなるものです。大事で大事で何でもしてあげたい。そんな風に思ってしまうのがお母さんです。

私も産まれたばかりの頃は、周囲があきれるほど、もうくっつき回ってました。(笑)
子供の不快感を取り除いて、泣きやませてあげるのがお母さんの仕事とすると、泣くのは、お母さんを信頼してのこと、心地よくしてもらうと子どもは本当に幸せなんですが、お母さんにとっては、エンドレスかつ大変ハードな仕事になります。24時間、コンビニママでいなくてはいけません。

でも、親って不思議なんですね。子どものために...って思うと何でもできてしまうんです。子供が嬉しい顔をすると、それだけで報われる気がします。子供を産んで母性本能にめざめたって感じですが、そういう力や気持ちが何処からくるのか、どのように育つのか、時々考えます。

でも、子どものために生活することは、ママのいつもの生活を180度変えてしまいます。
眠れない、肩が凝る、汚れる、自分のための時間が作れない、慢性疲労状態、おっぱいのトラブル、病気、いくらでも出てくる家事、大変さはいくらでもあげられます。

子どものためにと必死になっていて、実は、自分がよく見えなくなっていることがあります。
それは、親が無理をしすぎて苦しくなると、子どもも苦しくなっていくということです。親はこうあらねばとか、きちんとしなくては、と自分に無理をさせつづけると、そして無理が限界を超えると、それは子どもに跳ね返ってくるんだと思います。

身体が辛すぎて子どもが可愛いと思えないとか、育児が楽しく思えないとか、そんな悪循環になってしまうこともあります。
もちろん、誰にもそういう時間ってあると思います。そんな風に思うことがいけないというのでなくて、そういう気分から抜け出せなくならないほど無理をしすぎないことが大切だと思います。

子供と折り合いを付ける

子育ての時期は、自分も若くて元気だし、それだけにやりたいことも一杯あると思います。
子育ても、家事も、仕事も、趣味も...と欲張ってやりたいところですが、これらを自分の思い通りに全部やり遂げるのは、やはり無理です。

人それぞれ個性があるように、人それぞれ育児に対する考え方や頑張れる範囲や時間があると思います。自分のやり方は自分で見つける、自信を持って私らしい子育てを見つけていく、育児生活ってそういうことだと思います。それは、一ヶ月やそこらではなかなか見つかりません。失敗しながら見つけていくんですよね。子供が大きくなればなったで、私も未だに悩むことがあるんですから...(笑)

いろいろ回り道をした人の方が自分の子育てスタイルを見つけやすいのだと思ったりします。

やりたいことは、一杯あるけど時間が足りない。
子供の笑顔が見たいけど、やっぱり自分のことも...って思うこともありますよね。子供の要求と自分の生活がぶつかる場合、子供と自分、相談しあって、この辺で双方我慢しようというあたりがそれぞれにあると思います。
そういう折り合いをつけられる地点というのを見つけていくのが育児生活の大事な部分ではないかなと思います。

たとえば、赤ちゃんが抱っこ~抱っこ~と泣いていても、こちらの都合で抱けないこともありますよね。
そんな時は、「ごめんね~、今、ママは取り込み中だから、もうちょっと待っててね。」と声をかけて待ってもらうのです。

もし、自分の仕事を中断して駆けつけても、心ここにあらずでイライラしながら抱っこしても、子供はちゃんと知っていて、そんな時ほどなかなか泣きやんでくれません(笑)

親子ですから、心はいつも以心伝心です。
ゆったり構えて、できる時に一杯、愛情を注いであげてくださいね。

育児に正解はない!

私の会社では、どちらかというと寿退社をする女性が多く、産休を取って復帰して来る女性は、とても少なかったのです。
それが、最近の不景気も手伝ってか、結婚しない女性も増えるわ、ディンクスもいるわで、出産をしても働く気があるのなら...と会社も前向きに受け入れるようになりました。

何度か育児と仕事に悩んで相談を受けたことがありますが、親の世代の子育て法と自分の思いの違い、また、育児雑誌や書籍などで得た知識が正しいものとして頭と心にインプットされ、自分流の子育てができなくなってしまうといったケースが多かったのです。

私も確かに育児雑誌も毎月買って読んでいましたし、母にもアドバイスを受けて来ました。でも、あんまり真面目じゃなかったから(笑)、自分のできるようにしかしなかったんですね。
もちろん、それで失敗して育児雑誌を見て、あ~なるほどと思って取り入れたこともあったし、でも、すべての子供が育児書通りに育つかというと、そうではないんだし...なんて思っていました。
だから、自分に取り入れる時も自分なりにアレンジしてやってましたね。

子育ても仕事と同じように“自分のものさし”を持つべきだと思います。
育児書や経験者の話もとても参考にはなりますが、振り回されてしまうのはよくありません。時代の違い、実際に子育てをするママの考え方もありますし、何より子供は千差万別、個性も違うし、育て方も違っていいんだと思います。

育児に正解も不正解もないんだと思っています。
その子供に合った子育て法、ママにとって一番楽で子供にとって一番快適な方法が一番だと思うからです。

子供は何でも知っている!?

初めての子育ては、迷うことばかりです。
ちょっと泣けば、ビクッとして、何で泣いているの?どうしたの?ってオロオロしたことがよくありました。
でも、そのオロオロしているのを子供は、ちゃんとじっーと見てるんですね。
「この人は、ママなんだな。泣いてサインを出せば、きっとわかってくれる。」と思ってる泣いているわけです。

私も子供が生まれたばかりの、何もわからない頃に急に、ぴぇ~っと泣き出したわが子の顔をのぞいて、

「どうしたの?おなかすいた?」「オンギャア~」
「おむつが濡れちゃったかな?」「オンギャア~」

「違うの?じゃ、抱っこかな?」「ふぇ~ん」

...そう、泣き方が変わったんです。
泣き方を変えて、私に抱っこして~とちゃんと意思表示をしたんです。
たかだか生まれて1,2ヶ月の我が子がです...ほんと驚きでした。親子の気持ちは、ちゃんと繋がってるんだなと、その時、はっきり気が付いたんです。
子供の笑顔は、何ものにも代え難いですが、この純粋無垢な笑顔を奪ってしまうのもまた親なのだろうと思いました。

ある本で読んだのですが、「子供は五感で育てるもの」と書いてありました。
豊かな五感の経験が精神的な成長を促すとされ、育児放棄された子らを預かる乳児院で、赤ん坊を抱いて哺乳瓶でミルクを与えたが、飲まないばかりか目も合わせない。保育士が床に寝かせて哺乳瓶を抱えさせると一心不乱に飲み出したといいます。
恐らく虐待を受け、人が怖いのでしょう。何度も抱いて目を合わせ、辛抱強く五感の接触でリハビリすることで子供を立ち直らせるのだそうです。

ママが仕事から帰ってイライラしていたり、パパとママがケンカが絶えなかったり、嫁姑のバトルがあったりと、そんな不安定な家庭の空気を一番、真っ先に感じ取るのは子供です。
いくら子供の前でニコニコして見せても、心はちゃんと伝わります。
いつでも穏やかに...というのは、ちょっと難しいことかもしれませんが、それでも、子供の無垢な笑顔が見たいなら、 その笑顔を大切にしてあげたいと思うなら、まずママの心を静めて、穏やかになることが一番です。パパやママが幸せなら、きっと子供も幸せなのですから...

これは、子供の年齢に関係なく、子供が一番安らげるはずの家庭で居場所を失うことのないように、ずっと心がけていきたいものです。

0歳児の子供とママ

新米ママにとって、0歳児のころは、1日1日がとても早く感じる時です。そして、子供にとって、この時期に心の土台づくりをしているのだろうと感じます。

赤ちゃんは、泣いたり笑ったり、喃語を発したり、手足を動かしたり、実にさまざまな方法で自分の気持ちを表しています。言葉にできない分、全身で感情を訴えかけてきます。
大人に個性があるように、赤ちゃんのサインにもそれぞれ違いがあります。また、その時の体調や気分によっても違ってきますし、いつも同じとは限りません。

ですから、赤ちゃんの泣き声や、様子からサインを受けとり、赤ちゃんが今、何を伝えたがっているのかを読みとることが大切です。
これは、ママだけができる読心術とも言えますね。

また、日々の成長とともにサインも変化していきます。
愛情を持って赤ちゃんに語りかけ、積極的に赤ちゃんとスキンシップを持つように心がけましょう。ゆったりと抱っこしたり、目と目を合わせ顔を眺めるなど、コミュニケーションのとり方を工夫しましょう。
もし、子どものことが理解できないと思った時も、抱っこすることによって、子どもの気持ちに耳を傾け、子どもの立場になって受けとめてあげようという気持ちになっていきます。母性ですよね。

抱っこは、子どもが気持ちを訴えた時に、しっかりと受けとめてあげられ、お互いの気持ちが伝わり安心できる、とても大切なコミュニケーションの1つになります。
ただ、抱っこする人が悲しかったり、イライラしている時は、抱くことによって赤ちゃんの心が不安定になってしまうということもあります。そんな時は、赤ちゃんの顔をやさしく見つめ、気持ちが落ち着いてから抱っこしてあげるとよいでしょう。

仕事を持つママによくありがちなことですね。

この時期に、言葉に頼らないコミュニケーションを積み重ねていくことで、より一層、子どもとの絆が強くなっていくことでしょう。
そして、気づいたときには、子供を抱きしめているのではなく、子供に抱きしめられているといつか感じることができるのではないでしょうか?

「抱きしめる」という行為は、赤ちゃんに安心感を与えるとともに、ママ自身の心も安らいでいくのだと思います。ちょっぴりミルクのにおいのするふわふわの我が子を抱きしめる時、無上の幸せを感じるものです。

また、乳幼児期の子どもは見たもの、聞いたもの、感じたものをそっくりそのままパターンで吸収していますから、将来、子どもに伝えていきたい生活習慣、礼儀作法などは、ママやパパが毎日の生活の中で繰り返して行うことによって、自然に身についていきます。大切なことは「あたたかい心」を伝えることです。

「相手の立場を理解し、お互いを思いやる」「命を大切にする」「人に迷惑をかけない」といったことは、愛情のある環境の中で、両親の思いやりのある行動や会話を見たり、聞いたりしながら、身についていくものです。
0歳児の場合は、吸収していてもまだ表現できないことが多いですが、日々繰り返されるいろいろなことを吸収していることを信じて、成長と共に自然に表現し始める日を待ちましょう。

子育ては、ゆっくり、焦らず、大きな心で続けていくものです。

1歳児の子供とママ

1歳のころになると、身の回りにあるものすべてに興味を示す時期です。
手足も自由に動くようになり、歩き出す頃になると、一気に行動範囲が広がります。

人間は生まれながらに自立するための能力が備わっています。たとえ上手にできなくても、いろいろ工夫しながら試行錯誤していく体験は、大切な子どもの成長過程の1つです。
まだ1人で上手にはできないと、周囲の大人がつい手を貸してしまったり、時間がかかるからと代わりにやってしまうこともあるでしょう。しかし、自分の力で物事を成し遂げていくためには、誰でもいろいろな壁にぶつからなければなりません。

ケガをしてはいけませんが、言うことを聞いてくれない時は、たまには痛い思いをして、“やってはいけないこと”“あぶない”ことを自分で知る機会も必要なのかもしれません。

また子どもは、大人の気がつかないことに興味を持って楽しんでいることもあります。
例えばブロック遊びをしながら、せっかく組み立てたブロックをただ壊しているように見える時もありますが、ブロックが崩れる音や、落ちた時のブロックの位置、その時の周囲の反応などを楽しんでいるのかもしれません。

子どもが集中して何かをしている時は、自分なりにいろいろ考えながらやっているので、それが危険でない限りは、気長に静かに見守ることも大切です。
見られていると、がぜん張り切る子供もいますしね。(笑)

子どもの興味・好奇心を育てるのに何よりも大切なことは、子どもががんばった姿勢をママが「偉かったね」と認めて、褒めてあげることです。
子どもと一緒に何かをするのもよいでしょうし、集中して何かをやっている姿を子どもに見せてあげることも大切です。
例えば、一生懸命に好きな絵を描いていると、子どももそばで絵を描き出すこともあるでしょう。楽しそうな雰囲気に、自分も一緒に同じことをやりたいという、意欲がわいてくるのです。

しかし、子どもが嫌がっているのに何かを押しつけたり、楽しそうに遊んでいる子どもに「それはこうして遊ぶのよ」と規制したりすることは、創造力や遊びに対する興味を取り上げてしまうことになります。
親が子どもにしてあげられることは、手段や場所を提供することです。

それは「子どもを何に育てるか」ではなく、子どもが自分の興味の対象を自ら発見できるための選択の可能性をなるべく豊富に与えてあげることだと思います。

2歳児の子供とママ

2歳を過ぎる頃には、よく口も回るようになるし、自我がめざめてくる頃でもありますから、周囲と協調していくためにも、世の中には守らなくてはいけないルールがあることをきちんと教え、時にはよく言い聞かせることも必要になります。

しかし、成長と共に、子どもはママやパパの思い通りにはならなくなってきます。
こんな時、「どうして言うことを聞いてくれないの?ほかの子はできるのに」と、つい焦りを感じてしまうこともあるでしょう。

でも、人それぞれ個性がありますから、他の子と比べてみてもそれはムダなことです。
子供の個性を尊重するとともに、子供の力を信じて見守ってあげることが大切だと思います。親が子どもの気持ちを大事にして、「どんなふうに伝えれば分かってもらえるのだろう」と考えながら働きかけ、「あなたならできる」という我が子への信頼感が子どもに実感として伝わっていけば、子どもにとって自立する力になり、親への信頼感も強くなります。

「あせらず、くらべず、あきらめず」、ありのままの子どもを受け入れながら、成長を楽しみに過ごしていきましょう。子育て世代の親にとって“待つ”ことは、とても大切なことだと思います。
かなりな忍耐力を必要としますが...(笑)

子どもがだんだんおしゃべりできるようになってくると、親のほうも、言葉が通じるようになったと思い、早口で言い聞かせたりすることが多くなりがちです。
しかし、子どもにしてはみれば、まだ自分の思いを上手に言葉で表現することはできませんから、気持ちをうまく伝えられないイライラが、大声で泣く、逆に黙り込んでしまうといったことにつながってしまうこともあります。

赤ちゃんの時には、泣き声や表情など、言葉以外のさまざまなサインで子どもの気持ちを察することができたのに、言葉のコミュニケーションに頼り過ぎると、子どもの本当の気持ちが見えなくなってしまうことがあります。そんな時は、とりあえず抱きしめてあげてください。
そして、イライラせずに、子供の言葉にゆっくり耳を傾けてあげてください。

自我も個性もしっかり出て、自分でできることも増え、お友だちとの交流も盛んになってきていますが、不安な時はママの胸に飛び込みたいし、愛されているということを確信したい時期でもあります。
この大切な時期にこそ、根気よく子どもの気持ちに向き合い、時にはしっかりと抱っこして、子どもをまるごと受け止めていきましょう。子どもは自分のどんな感情も受けとめてもらえた安心感を持つことで、自立への道を自然に歩み始めていくものなんですよね。

親子の大切なスキンシップは「抱っこ」

抱っこは、親子の最も大切なスキンシップだと思います。
“甘えたい”という気持ちは、何も乳幼児の頃だけとは限りません。中学生になった我が娘もいまだに何かの折には、大きな図体で黙って膝の上に乗ってきますから(笑)

大人だって、たまには、抱きしめてほしいと思うこともあるし、気持ちをわかって欲しいとか、安心させて欲しいとか、その時、その時の心の状態も大きく影響しているのかもしれませんね。

友達ができ、自我が目覚め、ちょっと自立しかかった頃は、ある時は、おませなお姉ちゃんで、ある時は、赤ちゃんで...みたいなある意味、とても心と体の成長がアンバランスな頃なんじゃないかと思います。

いくつになっても、言葉でコミュニケーションができるようになってきたとしても、自分の気持ちのすべてを伝えられるわけではありません。また不安な時は、ママに頼りたいし、自分が愛されていることを確信したいのです。
そのような子どもの心を「お母さんは全部受けとめているわよ」と伝えるために、しっかり抱きしめてあげましょう。

この大切な時期にこそ、自立させようと無理に早く突き放すのではなく、根気よく子どもの気持ちにつき合ってあげましょう。自分のどんな感情も受けとめてもらえる安心感の中で、自立への第一歩を踏み出すエネルギーとなる勇気が生まれます。

家事や仕事で忙しいお母さんには、少し忍耐と努力がいることかもしれませんが、たとえわずかな時間でも抱きしめたり、頬ずりをしてあげましょう。
自分が受け入れられている、愛されているということがわかり、それだけで子どもは安心することができます。

子供にとっての「パパの魅力」

子どもはママとパパの愛情に包まれて育ちます。
子育てでは、「こういう人に育ってほしい」という方針を、ご夫婦でしっかりと話し合っておくことが大切です。そして、子どもと関わる時間がなかなか持てないパパであっても、ママはパパへの感謝の気持ちを忘れず、子どもにはパパの魅力を語ってあげましょう。

パパが、ママの素敵な面を子どもに伝えることも大切です。なごやかな雰囲気の中で子どもは安心して過ごすことで、心身ともにすくすくと育っていくことで、自立へと踏み出すことができます。

外の世界に興味を持ち、周囲との関わりが増え、さらに多くのことを吸収していく時期には、普段、一緒にいる時間が短いパパとは、休日などに一緒に過ごした楽しいひと時に強い印象を持ち、大人になっても覚えていたりします。
子どもの興味や好奇心を育み、パパだからこそ、大きく広げてあげられる子どもの世界もあります。

日常、仕事で忙しいパパも、できるだけ子どもと過ごす時間を持つことで、子どもの成長に目を向けられ、コミュニケーションを深めていくことができます。
子どもを育てていく上で必要なことは、夫婦がお互いに相手を思いやり感謝し合うことです。そして、そういったあたたかい心を伝えることが、もっとも大切な父親の役割、母親の役割になります。

乳幼児期からパパと子どもが関わっていくことで、やがて子どもが思春期、青年期になって何か悩みや問題を持った時にも、パパは子どもの真の理解者として心強い存在となれるのではないでしょうか。

育児にマニュアルなし!

子供も大きくなってくるにつれて、おしゃべりも上手になり、手先も器用になって、外の世界への興味が増します。また、保育園などでお友達が増えたり、公園でも知らない子供と遊ぶようになります。つまり行動範囲がグッと広がってきます。

子どもは、そうした関わり合いを通して、相手を尊重したり、意識したり、我慢したり、列を作って順番を守るといった人間関係のルールやマナーなどの社会性を学び始めます。

自分だけでなく、相手にも気持ちがあることに気づき、時には譲ったり譲ってもらったりしながら折り合いをつけていく、また、自分の欲求を、どのように表現すれば受け入れてもらえるのかなどを学んでいく時期です。
子ども同士の関わりが増えていくと、当然、ものの取り合いやぶつかり合う場面も出てきます。子どもたちの様子をよく見ていて、危険なことのない限りは、ぶつかり合う場面も見守っていきましょう。

子供にも子供の世界があります。必ずしも大人が間に入らなくても、子供達だけでうまくいく場合もあります。
確かに仲裁役としてのママの存在も大切なのですが、一番大切なのは、子どもがどうしたいのかということです。その気持ちに共感し、代弁したり、提案したり、お手本を見せてお友だちとの関わりをリードしてあげて、自信をつけさせてあげることも大切です。

感情的になって子供の言葉を聞かずに叱ってしまわず、まず子どもが自分の気持ちを言葉にできるようにゆったりした気持ちで聞いてあげましょう。
そして、言葉で自分の気持ちを伝えられることを子どもにわかるように繰り返して話してあげましょう。

人とぶつかり合うということは、とても貴重な経験です。それによって学ぶことは多いと思います。
子ども同士の状況をよく見て、子どもの気持ちを無視しないように対応しながら、良いことと悪いことの区別を、今から教えていきましょう。

子どもの行動には、すべて理由があります。どうしてそういう行動をとったのか、子どもの気持ちになって、まずは受け止め、共感することが大切です。
大人の常識、目線、感情で判断するのではなく、子どもの気持ちを理解することこそが、心を育てる第一歩です。

育児にマニュアルはありません。いくらたくさんの育児書を読んでも、参考にはなるけれど、それがそのまま自分の子供に当てはめることはできませんよね。
それが子供の個性であり、それをまずは認めてあげることから出発しなくては、本当の育児にはつながらないと思います。

子供に伝える「親の気持ち」

「しつけ」というと、まず礼儀作法を思い浮かべることが多いと思いますが、人として身につけるべき大切なことは、社会生活に必要なあいさつ、食事のマナーなどはもちろんのこと、「お互いを思いやる」「命を大切にする」「人に迷惑をかけない」など、「あたたかい人間の心」だと言えると思います。

乳幼児期の子供は、こういった大事な心の持ちようを一番身近な親のまねをしながら身につけていきます。「しつけ」とは、親が子どもに「どんなふうに育ってほしいか」を考えることから始まり、それぞれの時期に応じた適切な関わりを通して「しつけ」は、なされていくのだと思います。

しつけは、ママのおなかの中にいる時から始まっています。胎教なんて言葉がありますよね。
おなかを撫でて、おなかの赤ちゃんに話しかけたり、パパとママがおなかの赤ちゃんの話を幸せそうに話している声もみんなおなかの中で聞いているのです。

たとえば、感謝する心を持って欲しいと思ったら、「ありがとう」「ごめんなさい」をパパやママが自然に言う。草花を好きになって欲しかったら、ママがお花を育てて心を和ませたりすることが、赤ちゃんへのしつけとなるのです。伝えたいことがそのまま伝わるという意識を持って接するといいですね。

好奇心旺盛な赤ちゃんは、いつも周囲に起こっていることに関心を持っています。
0歳児は、ママとパパの行動や話していることなど、何でもよく見たり聞いたりしながら、身近で繰り返されるものを、大好きなものとして吸収していく時期です。
ですから、親はよいと思ったこと、伝えたいことを、理解させようとするのではなく、心をこめて繰り返すことが大切だといえるでしょう。

子供はそのことに興味を示し、そして自然に身につけていきます。「こんな人になって欲しい」「こんなことを身につけて欲しい」ということを親自身が見せることが、自然に「しつけ」につながっていきます。
「いろいろなことを吸収している時期」だということを親が意識して、赤ちゃんの探究心や好奇心を満たしてあげるといいと思います。

1歳になり歩き始め、自我が芽生えてきた子供たちは、自分のペースでいろいろなことをしたがるようになります。大人が思いつかないような遊びを見つけるのが得意です。中には、危ないなと思うこともあります。でも、いきなり止めるのではなく、子どもがなぜ、そういう行動をとるのか気持ちを考えてあげたうえで、「これはいけないことだよ」「楽しいけれども、危ないよ」と親の気持ちを伝えてあげましょう。

自分の行動を注意され、指示されてばかりいると、自分に自信の持てない人になってしまいます。人に迷惑をかけたり危険でない限り、子どもの行動を認めてあげることで、成長と共に自分の意見を持ったり、物事に対する意欲を持ったりすることができるようになります。

「ほめること」と「叱ること」は、子育ての中で最も難しいかもしれません。
「ほめられるから」とか「叱られるから」ということが、行動の基準にもなりがちだからです。ママ、パパの考え方を真剣に子どもに伝える手段として、どうしたらよいかを考える必要があるでしょう。
子供にとって、ママやパパに認めてもらえることは、とても嬉しいことです。子どもが頑張った時には、結果に関わらず、心からその頑張りを思い切りほめてあげましょう。

 「叱る」場合に気をつけたいことですが、もし、周囲の人に非難されるから、自分の自尊心が傷つけられたから、子どもが言いなりにならないからという気持ちで叱っていると、子どもはなぜ叱られるのかも理解できません。世の中には守るべきルールがあることをきちんと教えることが必要です。

その時は必ず、「あなたのことが大好きだから、きっとできると信じている」という気持ちで子どもと向き合い、親の考えを心をこめて伝えていきましょう。
「ママもパパも自分を信頼し、愛してくれている」という実感が子どもの心の中にあってこそ、親の言うことを聞き入れることができるのだと思います。
成長に応じて、ゆっくり待つということも大切だろうと思います。

子供の何気ないひと言

バタバタと毎日が飛ぶように過ぎていく忙しい日々を送る私を尻目に、子供達は日々成長していきます。
仕事をもっているからこそ、短いスキンシップの時間を大切に思う気持ちは、人一倍大きいと言えるかもしれません。

そんな中で子供の何気ない一言、何気ない行動で、とても嬉しかったり、救われたことが何度もありました。

ある時、道を歩いていて、「このお花、きれいね。ママが大好きな花なの」と言った言葉を覚えていて、まだ長女が3歳くらいだったと思いますが、何日かたって手を泥だらけにしながら、「ママ、このお花好きでしょ?あげる」と公園で見つけて摘んでプレゼントしてくれたことがありました。

この時、子供ってすごいなって思いました。誰が教えたわけでもないのに、ちゃんとそうすると喜んでくれるだろうって考えられること、誰かを喜ばせたいと思う素直な気持ちと行動は、自然に身についていくものなのだと知りました。

またある時、次女と一緒にお風呂に入っている時、小学校の4年生くらいだったと思いますが、いきなり「ママ、女の人って損やね」って言うので、「なぜ?」って聞くと「女の人は、男の人と同じように一生懸命仕事してるのにお給料も男の人より安いし、家に帰っても家の仕事があるのに誰も褒めてくれないし、お小遣いももらわれへんやん」と(笑)

どうしてそんな話を私にしてくれたのか未だに謎ですが、きっと学校で「働く」ということについて勉強したのかなと思います。
それで、ママを見ていて、ふとそう思ったのかも...

そこでママは...
「確かに女の人が男の人と同じ給料をもらったり、同じ役職に就こうと思うと、男性の2倍も3倍も努力しなくてはいけないね。でも、世の中も男性が優位に立つ世の中を見直そうとしているし、女の人だって頑張れば、もっともっといろんなことができるのよ。あなたたちが大人になる頃には、もっと世の中も変化しているだろうし、頑張った人だけが頑張った分、ちゃんと評価してもらえる世の中になってると思うよ。だから、女の子だからって甘えてもいけないし、諦めてもいけないのよ」と話しました。

子供の見る目は、とてもシビアだったし、小さいなりにいろいろ考えて感じ取っているのだと感心しました。小学生の我が子に「ママは、かわいそう」なんて言われるとは思っていませんでしたから。(笑)

2人の娘も今では中学生になり、2ヶ月前、突然の母の介護が家族に重くのしかかって来ましたが、娘達の頑張りもあって、心身共に随分支えてもらったと感謝しています。
子供の何気ない言葉や行動は、時に大人以上に大きな力を持つものなんですね。