1歳児の子供とママ

1歳のころになると、身の回りにあるものすべてに興味を示す時期です。
手足も自由に動くようになり、歩き出す頃になると、一気に行動範囲が広がります。

人間は生まれながらに自立するための能力が備わっています。たとえ上手にできなくても、いろいろ工夫しながら試行錯誤していく体験は、大切な子どもの成長過程の1つです。
まだ1人で上手にはできないと、周囲の大人がつい手を貸してしまったり、時間がかかるからと代わりにやってしまうこともあるでしょう。しかし、自分の力で物事を成し遂げていくためには、誰でもいろいろな壁にぶつからなければなりません。

ケガをしてはいけませんが、言うことを聞いてくれない時は、たまには痛い思いをして、“やってはいけないこと”“あぶない”ことを自分で知る機会も必要なのかもしれません。

また子どもは、大人の気がつかないことに興味を持って楽しんでいることもあります。
例えばブロック遊びをしながら、せっかく組み立てたブロックをただ壊しているように見える時もありますが、ブロックが崩れる音や、落ちた時のブロックの位置、その時の周囲の反応などを楽しんでいるのかもしれません。

子どもが集中して何かをしている時は、自分なりにいろいろ考えながらやっているので、それが危険でない限りは、気長に静かに見守ることも大切です。
見られていると、がぜん張り切る子供もいますしね。(笑)

子どもの興味・好奇心を育てるのに何よりも大切なことは、子どもががんばった姿勢をママが「偉かったね」と認めて、褒めてあげることです。
子どもと一緒に何かをするのもよいでしょうし、集中して何かをやっている姿を子どもに見せてあげることも大切です。
例えば、一生懸命に好きな絵を描いていると、子どももそばで絵を描き出すこともあるでしょう。楽しそうな雰囲気に、自分も一緒に同じことをやりたいという、意欲がわいてくるのです。

しかし、子どもが嫌がっているのに何かを押しつけたり、楽しそうに遊んでいる子どもに「それはこうして遊ぶのよ」と規制したりすることは、創造力や遊びに対する興味を取り上げてしまうことになります。
親が子どもにしてあげられることは、手段や場所を提供することです。

それは「子どもを何に育てるか」ではなく、子どもが自分の興味の対象を自ら発見できるための選択の可能性をなるべく豊富に与えてあげることだと思います。